付喪堂骨董店―“不思議”取り扱います (電撃文庫)

付喪堂骨董店―“不思議”取り扱います (電撃文庫)
  • 御堂 彰彦 
  • メディアワークス
  • ランキング:5112
  • 価格:¥ 620
  • 発売日:2006-10 通常24時間以内に発送


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カスタマーレビュー

アンティークにまつわる不思議な物語  (2008-11-09)

本作では『アンティーク』を、いわゆる古美術ではなく特殊な能力を有した道具、怨念や霊力が宿り力を持ったものとしている。これら『アンティーク』を手にした人間の悲喜こもごもを綴った物語である。派手さはないがじっくり考えさせられる話が続く中で【第4章】が異彩を放っている。主人公【来栖刻也】とヒロイン【舞野咲】のちょっとした恋物語になっており、これがまた実に良いのである。何が良いって、無表情な咲の内面に隠れた純情乙女振りである。刻也からプレゼントと称して渡される数々の物品に驚き、狼狽え、いろいろ想像し、そしてちょっぴり喜んじゃう様が咲のモノローグで綴られる。しかも顔には出さない、態度には決して表さない。その姿は新手のツンデレか?という可愛らしさである。「迂闊だったわ」という、咲が内心動揺した時のセリフが微笑ましい。この第4章に至るまで、正直本作の方向性がイマイチ見えなかったのだが、これで最後のピースが填まった気がした。こんな胸キュン物語なら出し惜しみせず全編で読ませて欲しいものである。ちなみに、あとがきから読むのは避けた方がいいかも。作者が各章のあらすじを割りと丁寧に書いているからである。そのあとがきから察するに作者は兼業作家のようである。別にこれを非難するのでは無く、次巻の発売まで時間がかかりそうだな、という意味である。


普通に面白いです  (2008-06-08)

1巻が出てしばらくして買いました。実はそれほど期待していなかったのですが、意外にすごく楽しめました。アンティークという不思議な能力を持った道具のお話なのですが、特に奇抜な設定というわけではありません。普通だけど面白いです。
アンティークがメインというよりそれを取り巻く人間性を描いていて、主人公とバイト仲間の関係は見ていてもどかしいですね。
欠点と言えば、1人称の文章で人物の感情が素直に伝わってくるのはいいんですが、素直すぎて先の展開が読めてしまったことです。まあだけど全体の雰囲気はとても気に入りました。お勧めの1冊です。


思ったほどは・・・  (2008-04-06)

まぁまぁ面白い作品だったとは思います。キャラクターの個性もしっかりとしていて。
一人称が主ですが、一人称過ぎず(?)三人称も使ってますし。メッセージ性もあります。
短編としてはスッキリまとまっていると思います。

でもなぁ、私としてはもぅ少しワクワクするような、どんでん返しというか、予想を裏切るような展開があっても良かったかなー、なんて思いました。
途中で結末が分かっちゃったんですよね。
登場人物の感情からの行動が素直なぶん、題名と設定で想像したほど面白くなかった気がします。借りて読んだんですが、買おうとは思いませんでした。

読みやすいものではあったと思います


少々以外と思ってしまいました  (2007-12-08)

 少々の解説と表紙を見て購入してしまいましたが、咲が主人公だとばかり思っていただけに、以外な印象を持ってしまいました。

 最近ラノベに限らず、女の子が主役で活躍する物語が多く見受けられるので、この本もそうなのかな……などと言う漠然としたイメージだったので、それ程大きな違和感と言う訳では無いんですけどね。

 内容に関しては、良くあるファンタジーの世界観を基本にしていますが、一巻を読む限り、主人公やヒロインが特に超常的な能力を持って云々と言う訳ではなく、アンティークと呼ばれる力や曰わくのある骨董品をベースにした人間関係を押し出した作品です。

 ファンタジーを世界観に内包していると、どうしてもそちらの方へ傾きすぎていたり、主人公やヒロインがとてつもない能力を秘めていて、どうしようもないピンチにご都合主義のような力業で切り抜ける―――と言った想像が働くのですが、そう言った物語とは違います。

 人と人とのつながりの中で、ちょっとしたアクセントとして登場するアンティーク。そして主人公達はそのアンティークが引き起こす事件に巻き込まれてそれを解決する―――そんな作りになっていて、なかなかの世界観だと思います。

 確かに主人公には特殊なアンティークのお陰で能力者の様な力を持っていますが、それは万能と言ったモノではなく、それをいかに上手く使うのか―――そしてどうやって事件を解決するのか。話の内容に引き込まれていきます。

 万能ではないと言うのは、いかにして困難を乗り切るのか?と言った興味を誘うんですよね……とんでもない能力を持ってて一気に解決―――じゃ、物語としての方向性がガラリと変わってしまいますから。

 ただ、話のオチとしては、作者の深い愛情からかそれとも無情な話を掛けないからか、悲運の中にもどことなく救いの様なモノが含まれていたり、悲劇と語るには少々微妙な感はあります。

 それを是とするか否とするか……この辺が読者を選ぶのかも知れません。

 ラノベとしては買いの一冊だと、私は思いますけどね。


この絶妙な雰囲気が…。  (2007-09-05)

何やら妖しそうな雰囲気の表紙とタイトルにひかれて購入したけど、とても面白かった。

第一章「偶然」
読みすすめていくと違和感が積み重なっていくが、その正体がわかると、その手で来たかと感嘆。 個人的にはあの子の無事を祈りたい…。


第二章「像」
咲のかわいらしいところと刻也の人物像が垣間見えた。同じ一つの像をめぐって100年以上前と現代で奔走している対比が読みやすく、かつ面白くしていたと思う。


第三章「記憶と記録」
すれちがった末の悲劇。なかなかに幸が薄そうな女性でした。たしかに忘れた(知らない)方が幸せという場合はあると思う。


第四章「ブレゼント」
咲と刻也のラブストーリーとも言えるかも。咲の女の子らしさがかなり全開したと思う。それと、なにげに都和子さんの「人をからかうのが好きで私生活がだらしないがやる時はすごい姉さん」的キャラが確立していた。

この本、何かと似ているなと思ったけど、「キノの旅」。キノよりはBADなところが和かいと感じた。それから細かい部分に難癖をつけると、表紙の近くの扉絵(だっけ?)の刻也の絵。それ以外の登場人物や本文中の挿し絵は文句ないのにあれだけは少し…。

この本はダークな部分とほのぼのした部分がうまく混ざりあってもいるので自信をもって推薦できます。


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