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People Time
曲目リスト
- 1.East of the Sun (And West of the Moon)
- 2.Night and Day
- 3.I'm Okay
- 4.Like Someone in Love
- 5.Stablemates
- 6.I Remember Clifford
- 7.Gone With the Wind
曲目リスト2
- 1.First Song (For Ruth)
- 2.There Is No Greater Love
- 3.Surrey With the Fringe on Top
- 4.People Time
- 5.Softly, As in a Morning Sunrise
- 6.Hush-A-Bye
- 7.Soul Eyes
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カスタマーレビュー ![]()
ピアノとテナーサックスの頂点的なデュオ
(2006-11-07)
1991年3月3日から6日までの4日間のコンサートを収録した本作は、辛くもスタン・ゲッツにとって最後の作品となってしまった。ピアニストのケニー・バロンはライナーノーツでこの作品にいたるまでのスタントの交流を通じて感じた彼の人間的な温かみや演奏に注いだ情熱を語り、スタンへの尊敬を表している。実際の演奏でも、スタンの病を感じさせない美しく力強い音色が響き渡り、彼の音楽の深さを鮮明に聴き取ることができる。
ピアニスト、ケニー・バロンはこのデュオアルバムで彼の持つ技術を存分に披露し、また多彩なアイデアと豊富な音色を見事に発揮している。ピアニストにとって、ベーシストのいないデュオではその表現領域に大きく差が出るものだが、バッキング、コンピングではウォーキングベースからバド・パウエル風なモダンジャズスタイル、さらには左手のストライド奏法までと、2枚組みのCDとあってかリスナーを飽きさせない内容だ。
BGMとして申し分のない素敵なムードメーカーとなる作品だが、同時に2人の音楽家の深い芸術性を味わうことができるアルバムだ。
白鳥の歌が聞こえる
(2006-02-06)
死の3ヶ月前のラストコンサートのライブレコーディング。どの曲にも死を覚悟した人間にのみ到達しうる透徹した透明感と美しさにあふれている。
共演者のケニー・バロンのライナーノーツ(日本盤)によると、
「『モンマルトル』におけるスタンのプレイはいつになく好調で、すべてのソロに全力投球していた。しかしフト目をやると、彼は1つのソロを終えるたび息を切らしていた。彼の体調が良くないことは一目瞭然だった。」(和田政幸訳)とある。
まさしく、文字通り命を削って刻んだ、最後の白鳥の歌なのである。
特に、2枚目の「first song」は、切々と響きわたり、心を揺るがせてとまらない。
スタン・ゲッツファンのみならず、ジャズファンなら必ず聞くべき必聴盤だと思う。
People Time (Stan Getz - Kenny Barron)
(2005-03-13)
1991年、コペンハーゲンのカフェモンマルトルにて行われたライブアルバム。
奇しくもゲッツの遺作となってしまった名盤。
死を受容した上での気迫に満ちた演奏は悟りを思わせる。
とてもデュオによる演奏とは思えない。
ゲッツ節は健在だが、緊迫した空気はいつものそれとは全く異なる。
最後にして最高の作品なのではないだろうか。
complete roost session などと聴き比べていただくと
より一層お分かりになるだろう。
complete roost sessin vol.2 がおすすめか?
一度は聴くべし
(2004-07-04)
「ジャズは黒人でなきゃダメだ」という偏狭な某ジャズ喫茶のマスターでさえ、スタン・ゲッツには、一種独特の音楽性があり、素晴らしいと評価していたし、私もそれにはまったく同感だった。
ゲッツの場合は、80年代に入った晩年からも、演奏に年齢とともに積み重ねられた円熟味に、「厳しさ」とか「やさしさ」をすべてくるんだ「生きていく凄み」が加わり、コンコード時代の「ドルフィン」や「ピュア・ゲッツ」などの傑作アルバムに結実していたと思えるのだ。そう、彼は晩年に進む程、手抜きのないテナーマン。
ピープルタイムもそうだった。最後の最後までテナーに賭けるこの気迫は、発売当時、某ジャズ雑誌の年間賞に輝くと確信していたのだが・・・2枚組のアルバムのうち、ゲッツの魂が佳境に入り、まるで消えかかる蝋燭の芯を掻き立て掻き立て演奏する様に感動するのは2枚目の方なのだが、評者は1枚目だけを聴いて評価してしまったんじゃないか?とよく仲間内で話したものだ。
賞は取らずとも、レヴューの多さが、このアルバムの素晴らしさを証明している。「一度は聴くべし」である。
20世紀を疾風のように駆け抜けた
(2004-06-22)
1991年3月、死の3ヶ月前にコペンハーゲンのジャズクラブ「カフェ・モンマルトル」での、ピアニストのケニー・バロンとのデュオのライヴ盤。1927年に生まれ、弱冠19歳で初レコーディング。生涯を通じて発表されたアルバムは100枚近くとマイルス・デイビス並み。北欧の美人と結婚するが、離婚、生涯莫大な慰謝料を搾り取られ「ゲッツ/ジルベルト」などの大ヒットがあるのに、金に困ってピストル強盗をしたという伝説もある。性格はまるで子供がそのまま大人になったようだ、と言われる。全盛期ならともかく、ガンの痛みをこらえながら演奏した1枚が生涯のベスト盤の中の1枚になった。死期が迫り、鬼気せまる演奏というより、達観した人生の「悲しみ」を朗々と吹く。特に8曲目の「ファースト・ソング」を聴くと涙がこらえ切れなくなる。テナー・サックスの巨人がジョン・コルトレーンとソニー・ロリンズなら、ゲッツはテナーの粋人。ゲッツは20世紀を疾風のように駆け抜けた。(松本敏之)
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