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Charles Mingus Presents Charles Mingus
曲目リスト
- 1.Folk Forms, No. 1
- 2.Original Faubus Fables
- 3.What Love?
- 4.All the Things You Could Be by Now if Sigmund Freud's Wife Was ...
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カスタマーレビュー ![]()
一言述べてから演奏する
(2008-08-24)
1960年10月20日、ニューヨーク、ノラ・ペントハウス・サウンド・スタジオで録音。スーパーバイザーとしてナット・ヘントフのクレジットがある。ミンガスの自伝『敗け犬の下で』を読むとナット・ヘントフに電話している場面が何度も出てくる。ナット・ヘントフはミンガスにとって精神的に重要な存在だったのが分かる。
聴き出すと分かるのだがどの曲もミンガスから『一言あってから』始まる。耳をそばだてると最初は『音楽の邪魔になるから酒を呑んだり音を立てたりしないでくれ』と言っているようだ。まちがいなく本作はスタジオで録音されているので、このコメントはアルバムを聴いているぼくらに対して言っていることになる。前代未聞だ。このアルバムを発売しているキャンディド・レーベルの録音はほとんど全てこの1960年10月20日に録音されているので、この『演説』はキャンディド・レーベルの録音全てにおける共通認識にもなる。
言ってみればこの1960年という年にミンガスは燃えさかっていたのだ。音楽の演奏では伝えきれない部分を言葉にしたり、唸ったりしている。
一方で若きエリック・ドルフィーのプレイが聴けるこのアルバムはいい。この録音の前の1959年11月、ファイブスポットに出演していたオーネット・コールマンのライヴをここでプレイしているテッド・カーソンとエリック・ドルフィーを連れ、ピアノの前に座って聴かせたようだ。そして、『ああいう風にやってくれないか。』と頼んだらしい。ドルフィーののちのちのプレイにはその時のミンガスの『希望』が生きている気がする。
ミンガスサウンドの裏最高傑作!!ベースサウンドの金字塔!!
(2004-02-29)
ミンガスが伝説のレーベルCandidに残したベースミュージックの金字塔的作品であり、この男気あふれるレーベルを代表する盤である。
ジャンルというのは便利なもので、例えば、「ジャズを聴こう」と思ったとき、それが一つの見地となって一連の作品世界への導入をスムーズにしてくれる。しかし時折、そういった視点が作品の本質を曇らせてしまう場合もある。
ミンガスサウンドはジャズではない。ミンガスサウンドはミンガスサウンドである。表題は決してただの自己顕示欲から適当につけられたものではなく、作品の本質を如実に表しているのだ。従ってミンガスサウンドにビ・バップやハード・バップのようなポピュラーなジャズを期待して望めば何の感興ももたらしてくれないであろう。これは例えば電化マイルスなどにも言えることだ。そこには一律ではないが特殊な視点がいる(※)。
マイルスが作品ごとに印象を変えていくタイプであれば、ミンガスはどの作品からもミンガス節を期待できる。凄まじいドスのの利いたベース音がイニシアチブをとって織り成す音響のダイナミズムは決してクールさを欠いたものでなくミンガスの強烈な個性という一点で見事に結実している。言うならばこの作品はそういったダイナミズムが最も重たいところまで体感できるものだ。
日本版がキングレコードの低音シリーズから出ていて、オリジナルのモノーラル・マスター・テープからかなり気合の入ったマスタリングをされているそうなのでそちらをお勧めする。またこのキングレコード盤はスイングジャーナル誌名盤蒐集クラブに選定されている。
Charles Mingus(b)
Eric Dolphy(as.bcl)
Ted Curson(tp)
Dannie Richmond(ds)
※決して排他的で閉鎖的な堅苦しい意味なのではない。誤解を恐れて明記しておく。
必聴盤.その106
(2003-09-03)
ドルフィー渡欧前、黒人プロテスト、Candidというレーベルの希少
性、などがこの作品の注目度を押し上げてる事は否定しませんが、ミン
ガス作品全般に共通しており、是非体感してもらいたいのが、アウトと
ハーモニーが不規則に表出してくる、その迫力あるアンサンブル感覚で
しょう。少人数編成(4人)でそれを提示したのが本作。
個人的なお気に入りは<1>と<4>。ドルフィー(bcl)とテディ・カー
ソン(tp)の「付いては離れ、また交差する」ハーモニーに、僕は最高に
興奮します。各人が勝手に暴れまわっているようでいて、突如視界が開
けたかのようなハーモニーがスッと眼前で展開されていく様に、フツー
に「カッコイイ」と言えちゃうんです。諧謔的でアクの強そーなミンガ
スですが、本作の<1>で熱くなれるロックファン、絶対多いはず。
当時のジャズが持つ攻撃的な黒さ・苦さ、意表をついたアウトフレー
ズの連続、随所で交わされる情感的な対話、などが本作にはたっぷり。
当然、生粋のジャズファンにはたまらない盤となるわけですが、曲間に
「ワシらが演ってる間おまいら全員私語厳禁だゴルァァ」みたいなMCが
しつこく入るし(スタジオ録音なのに!)、<2>ではダニー・リッチモ
ンド(dr)がアノ四文字を連呼してて(1960年のアメリカで、だよ!?)、
ミンガスのやり過ぎな諧謔精神が目に付くかも。
フリージャズはなんか恐い、でもまったりしたカクテルジャズなんか
聞きたくない、と、程よい刺激を求めるヒトにオススメ。
ジャズリスナー? イヤ、必聡?でしょう(笑
クールな怒りと高い音楽性の融合。
(2003-02-19)
コンポーザーとして、又はブルーズ・フィーリング溢れるバンド・サウンドのオーガナイザーとしてのMingusを聞くにはもっと良い作品があるが、JazzベーシストMingusのリーダ−作としては1960年吹き込みの本作品が最も充実していると思う。
いきなりモゴモゴとメンバー紹介をするMingusのMCで始まるこのアルバムは全体に怒りと風刺、いくらかの自嘲、ユーモアといったMingusの個性となるいくつかの要素がバランスよく散らされている。
まずメンバーが最高の顔ぶれで、Dolphy、Cursonといったアヴァンギャルドかつハイレベルなプレーヤーがかなり熱の入った演奏を繰り広げ、フリーに走る寸前で、Mingus自身のベースがブルージーな曲の骨組みと展開をしっかりリードしていく様は非常にハードボイルドでかっこいいです。
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