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踊る結婚式【字幕版】 [VHS]
カスタマーレビュー ![]()
なんともシュールな
(2004-02-25)
膨大な制作費で作られているミュージカル映画。冒頭のスタッフロールの出し方が、走行中の車の背景に並ぶ巨大な看板に書かれたスタッフ名が次々と現れるなんて、無駄に豪華なことがなされている。全編通してのダンスシーンのモブも凄い数だ。
なんというか、すごく変な映画で少し感想に困ってしまった。非常に楽しかった映画なのは事実なのだが。
ストーリーに目を向けると、コメディ映画の基本である、"勘違い"を作り出すことでドラマを進行させようとするのだが、その"勘違い"で物語を引っ張らずに、どんどん変な方向へ物語が進んでいく。
冒頭は、舞台の振り付けを行っているアステア、アステアに惚れている新人ダンサーのヘイワース、ヘイワースに目をつけている舞台のオーナー、オーナーの夫人、この4人をメインに恋愛コメディが行われるかと思えば、唐突にヘイワースの婚約者が現れ、アステアは舞台を止めて陸軍に入隊してしまう。
後半は、アステアが入隊して陸軍を舞台にして作品が展開される。
こんな奇妙なストーリーになったのには、どの登場人物も非常に理知的な人物に造形されていて、説話によって作り出された"勘違い"や"誤解”を簡単に見抜いてしまうので、物語がパターン通りに進行しなという変なカラクリが本作には成立してしまっているからだろう。まあそれは、何度も指摘しているが、奇妙にドラマになっていても、その登場人物の"理知的さ"のために非常に見ていて心地いい映画になっているのだが。
まあ一番違和感を感じたの別の理由がある。
後半はずっと陸軍の基地内で映画は進行するのだが、アーミーの軍服を着てのダンスは相当シュールだ。
ラストのダンスは、背景に軍服を着て銃を持ったダンサーを大量に引き連れてアステアとヘイワースが踊るわけなのだが、これはちょっと何やらすごいものが展開される。これは、ここでいかように説明するより、ひとまず一見すれば、いかに凄いものかは分かるかと思う。
ミュージカルにおいては、海兵ものが多くて、陸軍が題材になっている作品だと、43年の"This in The Army”なんて例外を除けば、ほとんどない理由を、これ以上ないまでに納得してしまった。
アステアも気に入ったというヘイワースのダンスはすばらしい。彼女が主演していた"ギルダ”を見ていても思ったのだが、踊ったり歌ったりするだけで絵になる得難い女優だったと思う。
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